講義ノート 新しい在宅看護論精神看護学
現場から考える在宅看護論
第2章 家族を支える
家族のとらえ方―その多様性
上原 ます子
1
1大阪大学医学部保健学科
pp.965-971
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901496
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高齢者への在宅看護において家族をとらえる場合,在宅療養者の家族に視点が集中しがちである.しかし,要介護高齢者の半数以上は在宅で生活しているが,他は病院,老人保健施設,福祉施設で療養しており1),さらにそれらの間の移動もしばしば生じている.したがって,施設内看護においても,入院・入所前からの生活の継続性と,退院した後の在宅を見据え,共通の視点で家族をとらえた看護の展開が必要となる.
本章では,近年の高齢者家族のおかれている状況と,看護において家族をとらえる視点,および家族への看護の実際を述べる.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.