看護教育新カリキュラムを追って・11
系統的・過程的アプローチにより科目設定をしたカリキュラム案
鎌田 美智子
1
,
坪倉 繁美
1
,
山本 絹子
1
,
山田 美恵子
1
,
十九百 君子
1
,
國廣 晴美
1
,
三ツ山 幸子
1
1兵庫県立総合衛生学院看護学科第1部
pp.892-898
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901481
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はじめに
今回のカリキュラム改正は,その大綱化によって,各学校の理念や目的を適切に反映させた特色のある教育課程の編成を可能にした.看護基礎教育の大学化時代の要請にこたえると同時に,専修学校においても,高度な知識・技術を有する真の專門職教育を期待してのことだろう.
専修学校は,1995(平成7)年に設置基準が改正され,「専門士」の称号が付与されており,「大学へ入るだけの学力がなかった」ではなく,「大学より納得のいく学習を」という生涯教育における自己実現の教育の場として,大きな転換を迫られている.今回の改正は,このような高等教育改革の流れの中で,「どのような学歴か」というよりも,「どのような学習をしているか」という“学習(内容)歴”を重視する方向のあらわれであるともいえる.それだけに,時代に即した魅力溢れる教育内容と方法をいかに提示するかが,教育に携わる私たちの大きな課題であると考える.
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