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患者:72歳、女性。主訴:ショックバイタル、意識障害。
生活歴・既往歴:高血圧でアムロジピン5mg内服中。
薬剤歴:サプリメント・漢方・健康食品含めてなし。職業歴:医師。
現病歴:もともとのADLは完全自立で、農作業が趣味。晩夏(8月末)のある日、急な39℃の発熱と頭痛・鼻水が出現した。翌日に立ちくらみで倒れそうになったため、救急外来を受診した。
身体所見:血圧70/47mmHg、脈拍数110回/分・整、体温39.0℃、呼吸数28回/分、SpO2 93%(室内気)、GCS(Glasgow Coma Scale)E4V5M6。
頭頸部・胸腹部に明らかな異常なし。明らかな関節腫脹・疼痛なし。
検査所見:血液検査;WBC 14,400/μL、Hb 10.8g/dL、Plt 9×104/μL、TP 6.1g/dL、Alb 3.4g/dL、AST 106IU/L、ALT 64IU/L、ALP 452U/mL、T-Bil 2.3g/dL、BUN 28mg/dL、Cr 1.2mg/dL、Na 130mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 98mEq/L、CRP 12.5mg/dL、乳酸4.2mmol/L。
尿検査;異常なし。
初期対応:qSOFA2点/SOFA4点で「敗血症」と診断され、輸液を急速に1.5L施行したが平均動脈圧が65mmHgを超えず、乳酸も3.9mmol/Lであったことから「敗血症性ショック」と診断、ICUに入室した。しかし、入室前の造影CTで総胆管拡張を認めた(それ以外に、胸部〜腹部骨盤部にかけては明らかな所見なし)ことから、「胆石性胆管炎」によるショックと診断され、バンコマイシンとメロペネムを使用され、ノルアドレナリンが0.2γ併用されたが平均動脈圧は60mmHg台前半を推移した。翌朝、総合内科に熱源検索目的で紹介された。
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