調査・研究
体温測定技術に関する教育を考える―看護の現状と教育の実態から
芳賀 佐和子
1
,
朝比奈 佳代
1
,
角濱 春美
1
,
吉武 香代子
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.1170-1176
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901286
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はじめに
水銀体温計による体温測定技術については,わが国で初めて組織的に看護の教育が開始された明治時代から,重要な観察技術として教育されてきた.しかし,近年,臨床における体温測定は,水銀体温計から電子体温計へと変わりつつある.
電子体温計は,1983年頃家庭用に市販され,短時間で体温が測定できる健康指標計測器として普及した.しかし,水銀体温計とは違う構造の電子体温計による問題として「低体温」「微熱騒ぎ」が起こり,人々は未だにとまどいをみせている.
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