Japanese
English
焦点 体温と看護に関する研究
<海外論文・1>
新生児の体温測定
Temperature Measurement in Infants
Mary Jo Fike Eoff
1
,
Robert S. Meier
2
,
Carol Miller
1
,
佐藤 恵子
3
1Indiana University School of Nursing
2Purdue University
3神奈川県立成人病センター
pp.169-174
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200458
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水銀体温計を使用した場合と,電子体温計を使用した場合の,新生児の腋窩温と直腸温の関係を明らかにするために,新生児室のコットにいる生後1日目から9日目までの30人の新生児を対象にテストした。全員について,両方の体温計で適切な位置で5分間測定し,それぞれの児について4種類の体温測定値を調べた。これら測定は15分以内で行った。水銀体温計による腋窩温は96.0℉から99.4℉.直腸温は97.2℉から99.8℉の範囲で,電子体温計では,腋窩温は92.0℉から100.7℉.直腸温は92.0℉から101.0℉の範囲であった。t検定を行ったところ,水銀体温計による腋窩温と直腸温の間には有意の差があった(t=9.65,p<.01)。水銀体温計と電子体温計の腋窩温(t=4.33,p<.01)と直腸温(t=4.70,p<.01)の示度は,有意の差があった。この結果から,腋窩で測定することをすすめる。
体温の正確な測定は,新生児の健康状態を評価するために重要である。新生児の場合,体温が生後2〜3時間は変動しやすく,12時間から24時間後になってやっと安定してくる。この間は環境の変化に非常に敏感なので,エネルギーの浪費を防ぎ,生存と発育の可能性を増すために,室温を暖かく保つことが絶対に必要である。
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