特集 POSの輪を広げよう―第17回日本POS医療学会報告
一般演題Ⅰ
申し送り廃止によるPOS記録の変化
難波 寿子
1
,
前村 鈴子
1
1国家公務員等共済組合連合会新小倉病院看護部
pp.1057-1060
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901251
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はじめに
当院では,看護の向上を図るため,特に継続看護に重点をおき,1989年にPOMRを導入した.1993年4月に申し送り廃止を目ざして具体的準備段階に入った.申し送りを廃止するためには,従来口頭で申し継がれていた患者の状況,問題点,看護計画の妥当性などの事項が,看護記録に客観的に簡単に記載されていなければならない.これはPONRでは「O・A・P」の項目に相当し,その記録が重要になることを意味している.
1993年4月の段階ではA:「特変なし」,P:「継続」などの記載が多かった.そこで,Aとして気づいたことを記載することでPへとつなげていくなど,その改善を図りながら,1993年11月に申し送り廃止に踏み切った.以来1年が経過し,申し送り廃止に伴い,看護記録が具体的にどのように変わってきたかを調査したので報告する.
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