連載 癒しの環境・3
被災者の心のケアを
高柳 和江
1
,
クミコ・クリストフ
1日本医科大学
pp.218-221
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901076
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阪神大震災で被災された方々に,心からお見舞い申し上げます.
1月21日,癒しの環境研究会世話人会が開かれ,席上,会員の一人から,「災害地には心のケアが大切である」という話がされました.「災害直後は生きることにせい一杯で,人のすべてのエネルギーはただ生きるということに集中する.でも生命の危機が去った後,4~5日目ぐらいから災害症候群というのが起こってくる.というのは心が災害時のことを思い出して眠れない,食欲不振,イライラするなどの症状が起きてくる.災害発生から1週間後くらいから,心のケアが必要になってくる」という話でした.
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