調査・研究
足跡からみた看護学生の体位変換の実態と指導に関する検討
稲垣 順子
1
,
石井 智香子
1
,
兼田 知恵子
2
,
一柳 由樹
2
,
岩本 百合子
2
,
末森 節子
2
1山口大学医療技術短期大学部
2山口大学医学部附属病院
pp.463-469
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900862
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看護ケアを行なっている際,腰痛を訴える看護学生は多い.元来,看護作業は患者の体位や看護用具の制約などから,看護者の脊椎にかなりの負担をかけるため,腰痛が起こりやすいとされている.これを予防するためにはボディメカニクスの原則や動作経済の法則に従って実施することが大切で,我々もこのことを重視した指導を学生に行なっている.
しかしながら現代の若者は生活体験が乏しく,身体が硬いため行動力・応用力が低下しており1),このことがしばしば看護技術の指導を困難にしている.さらに,我々は学生が看護作業をどのようにして行なっているかという実態を,十分に把握していないことにもその原因があると考える.
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