連載 解剖学はおもしろい・6
消化器―のどもと過ぎれば熱さを忘れる
上野 正彦
1
1前:東京都監察医務院
pp.716-719
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900668
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口から食べたものは最終的には,肛門から大便となって出てくる.これが消化管であり,その間消化液を分泌して消化を助ける唾液腺,膵臓,肝臓などを含めたものを消化器系という.
消化管はからだの中を曲がりくねって全長約9mにも及ぶが,食べたものが形を変えたとしても出てくるので,からだの中にありながら口の中と同じように外界と接していると考えられる.このようなものを中空性器官と呼んでいる.同じようなことで呼吸器系も中空性器官である.
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