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研究論文のもうひとつの価値 看護学教師としての読者への啓発―JNE(Journal of Nursing Education)31巻(1992年)2号後半から3号までの概要
亀岡 智美
1
1千葉大学医学部附属病院
pp.830-833
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900481
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論説「『我々は○○を知っている』―日々の生活における自明の理と会話を遮るもの(“We All Know That…” Truisms and Other Conversation-Stoppers in our Everyday Lives),3号」の中で,編集長のTanner, C. A. は,本稿でも紹介するPederson, C. の論文を例にあげ,「このような論文の価値は,具体的な教授方略を提案することのみでなく,教師としての我々自身に実践を省みるよう刺激することである」と評している.
今回は9編の論文を紹介するが,それらは,看護学教育の現状を探求したもの,新たな教授方略の開発に挑戦したもの等であり,看護学教育においてよりよい実践を求めようとする教師たちの熱意にあふれていた.1つひとつの研究の積み重ねは,看護婦,看護学教師を啓発し,その総和以上の力で,看護教育学の発展と看護学教育の改善に寄与するに違いない.
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