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社会的責任としての教育―JNE(Journal of Nursing Education)31巻(1992年)1号から2号前半までの概要
野副 美樹
1
1東京女子医科大学看護短期大学
pp.682-685
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900450
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1号の編集者であるChristine A. Tannerは,社会的責任としての教育について,1号のトップに掲載されているMarsha Dowellの論文,「大学におけるセクシャル・ハラスメント:法的,管理的挑戦(Sexual Harassment in Academia:Legal and Administrative Challenges)」とを合わせて論評しているので紹介する.Tannerは,Dowellの論文は,「セクシャル・ハラスメントに関する一般人の関心が高まったと同時に報告され,教育者が学生にとって良い環境を創りだすための指針を打ち出している.また,この種の論争は政治的側面をも持ち,我々の生活に私的にも公的にも重要な結果をもたらす一例である」と高く評価している.
次にDowellの論文の概要を紹介する.「看護教育機関におけるセクシャル・ハラスメントに対する現在の指針や方針は不十分で議論の余地があり,現代の法廷では大して論議されていない,辛うじて,教育改正法第9条(Title IX of the Educational Amendments)や1987年市民権復興法(the Civil Rights Restoration Act of 1987)の2つだけは,看護学生の苦情に対して法的に賠償を明示している.
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