連載 往復書簡 東京と小樽を結んで・5
体験と人間であることと
久保 成子
1
1前:善隣基督教会附属尾竹橋病院
pp.304-307
発行日 1991年5月25日
Published Date 1991/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900211
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
こんにちは,小樽のみなさま.アルジェリアからお出しした便りは届きましたか?彼の国へは3度目の旅でしたが,今回気づいたことで,アルジェリアの首都アルジェが,みなさまの小樽と実によく似た風景をもっている,ということ.地形,都市の立地条件が酷似していることで,心ときめくものを感じました.
アルジェの街を一望できる革命記念塔の建つ丘から眺めると,地中海に面したアルジェの街はまるで円形劇場の客席のように,半円形の湾から,徐々に町並みが高くなり,最頂点で青く澄んだ空と交わっているのです.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.