特集 地域とつながる看護教育
地域医療を支える病院・地域とのつながり
加藤 二三和
1
1長野県厚生農業協同組合連合会佐久総合病院看護専門学校
pp.324-330
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201938
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創設者 若月俊一のめざしたもの
佐久総合病院看護専門学校(以下、本校)は長野県東部の佐久市で長年にわたり看護教育を行っています。前身である佐久総合病院付属准看護学院が1953(昭和28)年、当時の看護師不足を背景に、佐久総合病院のめざす農村医療の担い手として「専門的な知識と技術だけでなく、農村に働く人たちに共感し、自分の技術と学問に社会と人間の重みを感じられるような新しい技術者の育成」を掲げ開設されました。その後1960(昭和35)年に、長野県厚生農業協同組合連合会(JA長野厚生連)の事業所の1つとして、会の理念を建学の精神とし、新たに佐久総合病院高等看護学院を開校、1977(昭和52)年に佐久総合病院看護専門学校に改称して現在に至ります。
「JA長野厚生連は、JA綱領のもとに医療活動を通じ、組合員・地域住民のいのちと生きがいのあるくらしを守り、健康で豊かな地域づくりに貢献します」という会の理念を受け、安心してくらせる地域社会の実現をめざした医療活動を担う看護職の育成を使命とし、本校は2022(令和4)年3月までに4972名の卒業生を輩出してきました。多くの卒業生が長野県内の厚生連病院を中心に活躍しています。
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