特集 教育機関と医療機関の協働による「これからの実習」
コロナ禍における急性看護学実習での協働―医療機関としての取り組み
西田 郁子
1
1神戸大学医学部附属病院看護部
pp.1111-1113
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201863
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模擬事例の概要
今回のオンライン実習では3つの事例を作成した。その内の1つの「腹腔鏡下横行結腸ストーマ造設」を受ける患者は、58歳女性でS状結腸がん、膀胱子宮浸潤、肝転移と診断され、今回はストーマ造設をするために入院する場面から開始された。入院4日目が手術日、入院期間は19日間で、退院1か月後の看護外来受診の場面までの情報を模擬カルテシステム内に設定した。
本事例を設定した理由としては、身体的・精神的な苦痛、麻酔や手術に対する不安や侵襲、ストーマ造設によるボディイメージの変容や日常生活の変化などの問題に加えて、社会的問題にも焦点を当て、患者や家族に及ぼす影響を理解して支援し、意欲を失うことなく、生活に適応できるように指導・援助していく看護の重要な役割を学生が思考できることを期待して作成している。
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