特集 教育機関と医療機関の協働による「これからの実習」
コロナ禍における母性看護学実習での協働―医療機関としての取り組み2
畑 登美子
1
1神戸大学医学部附属病院看護部 NICU/GCU
pp.1126-1128
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201866
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オンライン実習での事例に込めた工夫
母性看護学実習の協働での新生児での事例について述べる。総合周産期母子医療センターとして、また大学病院の特性から、①「正常新生児と比べ身体の機能が未熟である早産児」②「精神疾患をもつ特定妊婦」③「先天性奇形などをもつ児」を含む3事例を準備した。児の出生から退院までの経過をすべて提示することにより、NICUでの急性期看護からGCUでの退院支援まで、どの期間においても看護過程を展開する学習が可能となった。
これまでの実習では、急性期の患者は実際に触れてケアを実施することが難しく見学にとどまらざるをえず、学生が担当できなかった。オンライン実習だからこそ、どの期間に焦点を当てて学びを深めるのかを選択し、病態生理から看護まで深く学ぶ機会を得られたのではないかと考える。
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