連載 「食べたい」をめぐって・12【最終回】
「食べたい」を批評する
太田 充胤
pp.288-289
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201695
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味覚と批評
あっという間に最終回を迎えてしまった。「食べたい」をめぐって考えるべきことはまだまだたくさんあるけれども、最後に少しだけ、筆者がなぜこんな連載をやっているのかに触れておきたい。
医師・批評家という妙な肩書の著者を訝しんでいた方がいるかもしれない。「批評」といえば堅苦しいイメージを抱くかもしれないが、誰かが新作の映画について熱く語るのを聞いて、思わず映画館に足を向けたことは誰にでもあるだろう。今まで全然面白いと思えなかった本が、誰かの紹介や解説によってがぜん面白くなることもある。
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