Nursing Study
批評
小櫃 美智子
1
1東京大学助産婦学校
pp.19
発行日 1959年9月15日
Published Date 1959/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910920
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この研究を通じて,興味深く感じた点は,筆者が,妊婦の実態を調査して,実際に即して研究を進められているということです。殊に外来を訪れる妊婦の服装や,デパートの製品,雑誌等から,良いと思われるスタイルを取上げて,スライドにされた点など,妊婦に指導される場合大変良い方法と思われます。
次に内容について感じた,2・3の点は,これ等の幾組かの衣服を作成される場合に,デザインのポイントをどこにおいたら妊婦服としての原理を最も生かすことが出来るかについて筆者の意見も伺いたかつたように思います。尚ブラジヤー(図19)は,分娩後の授乳も考え合わせて,前明きのが良いと思います。尚細い点ですが,腹帯(巻軸帯)の巻き方(図20)は上から下へ巻き下すようにうかがわれますが,妊娠中は下から上へと巻いてゆくのが良いと思われます。
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