特集 教養・基礎科目をとらえ直す
科目設置の苦しさ、環境づくりの大切さ
松浦 年男
1
1北星学園大学文学部共通科目部門
pp.1102-1110
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201624
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私は人文社会系の3学部を配する学生数3,800名の小〜中規模大学において、教養教育を担う部門に所属する。専門分野は言語学・音声学だが、日本語を特に対象とすることから、授業では初年次教育としての日本語科目を十年来担当している。
初年次教育の日本語科目では卒業研究やゼミ論文の執筆を見すえて、レポートや論文などの硬い文章の執筆にかかわる能力の育成を目的とし、さまざまな練習や添削などを行っている。これらは大学教育のなかに閉じるものではなく、当然のことながら卒業後に求められる文章執筆にかかわる能力でもある。そのため、専門教育とは別の次元で、学生の将来ともかかわりが深いものとなっている。
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