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書評 SMARTなプレゼンでいこう!
林 千冬
1
1神戸市看護大学
pp.557
発行日 2019年7月25日
Published Date 2019/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201278
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プレゼンのワザから研究を考える
本書は“プレゼンの本”というより、“プレゼンのためのスライドづくりの本”である。著者の前田圭介氏は、愛知医科大学大学院の講師。高齢者の摂食嚥下障害、栄養障害、チーム医療を専門に研究・教育に従事されている。紹介されるスライド例は、摂食嚥下や栄養障害にまつわる内容が多いので、看護職者にもかなり馴染みやすいだろう。
本書全体は4つのPartsに分かれている。まず、Part1「『伝わる』スライドづくりの基本」で、スライドデザインのテクニックとして有益なノウハウの大部分が紹介される。「情報はシンプル・ダイレクトに」「アニメーションはシンプルに」「加工のワザにおぼれない」といったアドバイスには、もともとスライド作りのワザなどもっていない評者も、わが意を得たりとニンマリ。けれど、「フォントの選び方」「コンテンツは上目に作る」「行間を自在にあやつる」あたりになると、あわててPCを起動して、わがスライドのダメさ加減を確認することになる。
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