特集 すべての看護師にとっての「地域・在宅看護論」
すべての看護師が身につけたい「目標志向型」の考え方
片山 陽子
1
1香川県立保健医療大学保健医療学部
pp.478-486
発行日 2020年6月25日
Published Date 2020/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201503
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4年間をとおして学ぶ地域・在宅看護の考え方
今回の指定規則改正によって、在宅看護論は、「地域・在宅看護論」となった。この改正における要点は、看護の対象が「療養する人々」から「生活する人々」となった点であり、地域包括ケアシステムの推進において、予防的側面に加えて自助・互助の視点も含めて看護職として担っていくことができる人材の育成に着眼したものであると考える。
わが国はすでに超高齢社会を迎えており、住み慣れた地域で、人生の最期まで尊厳をもって自分らしく生きることを支えるための地域包括ケアシステムの充実は喫緊の課題である。医療の高度化が進む一方、価値観が多様化している現代において、その人の意向や希望を中核とした個別性を重視した看護実践への社会的ニーズは高まるばかりである。
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