特集 「地域包括ケア」にむけた教育ってなに?
地域・在宅看護教育の現状に足りないもの―地域包括をキーワードとして
棚橋 さつき
1
1高崎健康福祉大学保健医療学部看護学科
pp.180-186
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
地域包括ケアシステムの概要
地域包括ケアシステムの背景
日本は、諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進んでおり、その対応について各地域で取り組みが行われている。国民の4人に1人といわれるように65歳以上の人口は3000万人を超えている。その後は2042年には3900万人でピークを迎えるまで、75歳以上の人口の割合は増加し続けることが予測される。このような状況において、わが国は2025年を目途に高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように地域のさまざまな社会資源(フォーマル、インフォーマルを含め)を活用しながらシステムの構築を推進している。これが地域包括ケアシステム構築の背景である。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.