研究と報告【投稿】
日本型Physician Assistant導入に関する全国大学病院アンケート調査
康永 秀生
1
,
森田 啓行
2
,
山田 奈美恵
3
,
柏野 聡彦
4
,
井上 智子
5
,
中島 克佳
6
,
鈴木 洋史
6
,
永井 良三
7
1東京大学大学院医学系研究科 医療経営政策学講座
2東京大学大学院医学系研究科 健康医科学創造講座
3東京大学大学院医学系研究科 トランスレーショナルリサーチセンター
4三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 政策研究事業本部経済・社会政策部
5東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 先端侵襲緩和ケア看護学
6東京大学医学部附属病院 薬剤部
7東京大学大学院医学系研究科 循環器内科学
キーワード:
Physician Assistant(PA)
,
医師不足
,
看護師
,
薬剤師
,
臨床工学技士(ME)
Keyword:
Physician Assistant(PA)
,
医師不足
,
看護師
,
薬剤師
,
臨床工学技士(ME)
pp.619-622
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101756
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要 旨 Physician Assistant(PA)とは,医師の監督の下に医療行為の一部を行う権限を有する職種である.近年日本でもPA資格導入が検討課題となっている.2009年11月20日~2010年1月12日の期間に,全国80大学病院に勤務する医師・看護師・薬剤師・MEを対象にPA導入に関するアンケート調査を実施し,66病院から2,605人の回答を得た.PA導入について「おおいに賛成」または「どちらかといえば賛成」の比率はいずれの職種も50%を超え,とくに非医師では40歳未満回答者における賛成の比率が有意に高かった.「PAが実施可能とすべき」医療行為として,気管内挿管・カウンターショック・Aライン確保など救急・集中治療に関連した項目が挙げられた.しかし一定のリスクを伴い技術力を要する医療行為(冠動脈バイパス・グラフト採取など)については「医師が実施すべき」という意見が多数を占めた.
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