増大号第2特集 言葉の力
【対談】気づける身体をつくること─実践のことば化をめぐって
諏訪 正樹
1
,
大谷 則子
2
1慶應義塾大学環境情報学部
2和洋女子大学看護学部設置準備室
pp.648-655
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200806
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経験,実践を記述すること
大谷 諏訪先生は,人工知能の研究から,身体知や個人の経験に注目していらっしゃり,とても興味があります。人工知能には,もっと汎用性の広いものをめざしているイメージがありましたので。
諏訪 良い人工知能をつくろうと思ったら人間の研究が必要ですが,人間とロボットなどのシステムを比べれば比べるほど,人間の凄さに気づくわけです。そして人間の凄さの源泉を求めると,状況に遭遇して自分なりの何か解釈を付与して対処するということだと思い至りました。そういう考えから,「一人称研究」やからだメタ認知,身体知や感性の育成方法論の研究に取り組んでいます。
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