特集 使える「患者役」になろう!
扉
pp.869
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200619
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看護教育においては,常に「患者役」が必要となります。ペーパーペイシェントや数値だけの事例を除けば,授業から演習,技術の習得から接遇対応のシミュレーションまで,患者役が存在しない場面はないと言ってもいいでしょう。ただ,高度な教育を受けたSP(Standardized Patient)が不可欠なOSCEはともかく,訓練された模擬患者を授業で活用できる機会は限られていますし,臨床看護師に患者役で協力してもらうのも,常にとはいきません。当然教員がその役割の大半をこなすことになります。
大抵の教員は,自らの臨床経験と学んだ知識で患者役を演じます。けれども,そこに目的達成のために「演じている」という意識はあるでしょうか? さらに言えば,学生に患者役をさせる際に,「演じる」ことを意識させているでしょうか?
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