連載 考える力を育てるシンキングツールの活用・7
問題解決のためのフィッシュボーン
黒上 晴夫
1
1関西大学総合情報学部
pp.846-847
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200613
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フィッシュボーンの書き方
今回紹介するのは,フィッシュボーンというツールです。魚の頭の部分に,望ましい結果や解決したい問題を書き入れます。魚には背骨,中骨,小骨とありますが,中骨には,頭に書いた結果を生み出す要因が書かれます。小骨には,その要因を詳しく分解した要素が書かれます。
オリジナルは,企業の業績や製品の管理(QC:Quality Control)のための図で,特性要因図と呼びます。たとえば製造業では,「技術」「工程」「材料」「人」「検査」などを中骨にします。そして,「人」の要因であれば,「新入社員の比率が高い」「非正規雇用の比率が高い」「外国人労働者が多い」「熟練社員の高齢化」など,製品の質に影響を与えそうな項目をリストアップします。そして,重要だと思われる項目を選んで,改善プランを考えます。
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