特別寄稿
新しい看護教育モデルを目指して─佐世保市立看護専門学校の挑戦
早田 宏
1
,
西村 伊知恵
1
1佐世保市立看護専門学校
pp.994-999
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200364
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
看護専門学校と看護キャリア支援センターの合築
2015年4月,新生・佐世保市立看護専門学校と長崎県看護キャリア支援センターの合築組織(写真1・2)が開校した。市の基礎教育機関と,県の卒後支援センターの共存である。「なぜこのような施設が」と疑問を皆が感じると思う。
実際,これまでの道のりは長かった。「人間は自らの人生を,これまでどのような経過を辿って生きてき,これからどのように生きようとしているかの物語りとして創り出しつつ生きている。その物語りは周囲の人々の物語りと交叉しつつ織りなされる」1)とは,ある医療場面での意思決定のプロセス・ガイドラインの文章である。この「人」を「組織」と読み替えることも可能であると思われる。私たちの新組織が成立するまでには,いろいろな方々の看護教育への個別の熱い想いがあり,意見の違いと理解を繰り返すという相互作用の結果としてできあがった。今回看護専門学校の,元校長からみた「学校の物語り」を述べることで,新組織成立の過程の一端を理解していただければと思う。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.