連載 アジア,アフリカ,ラテンアメリカの看護教育はいま・2
インドネシア─相手の価値観をふまえ国際協働ができる看護教育を
水谷 真由美
1,2
1滋賀医科大学医学部看護学科
2聖路加国際大学博士後期課程
pp.446-451
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200223
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インドネシアは新興国であり,高齢化および経済成長を背景に,健康課題としては感染症に加えて,非感染性疾患が増加しており,二重の疾病負荷を抱えている。筆者はこれまで修士・博士課程の5年間インドネシアの西ジャワ州農村部を研究フィールドに,インドネシア人の大学教員と共に,非感染性疾患のリスクファクターの1つである高血圧に焦点をあて,高血圧をもつ地域の人々の健康行動についての調査を実施してきた。また,3か月間首都ジャカルタのWHOインドネシア事務所および西ジャワ州の地域保健センターにてインターンとして活動を行った(写真)。このような研究・研修活動のなかで,インドネシア国内においては,大学教員や保健医療従事者など,日本国内においては博士課程で学ぶ留学生や看護師候補生など,インドネシアの方々と交流の機会を得た。限られた経験ではあるが,筆者が感じたインドネシアとその看護教育について述べたい。
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