連載 宮子あずさのエキサイティングWriting・4
「書く看護師」の楽しみとしがらみ
宮子 あずさ
pp.384-387
発行日 2015年4月25日
Published Date 2015/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200209
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「すごいな〜」と思った場面
これまで私は看護師として働きながら,印象深い場面をエッセイなどに書いてきたわけですが,初めて臨床の迫力に押され,「すごいな〜」と思ったのは,就職して間もない頃に立ち会った,臨終の場面でした。
亡くなったのは80代の男性。肝硬変,肝がん,糖尿病など,いろいろな病気を患っていましたが,彼が他の人と違っていたのは,いわゆるやくざだったいう点。背中一面にゴージャスな彫り物があって,清拭の度に,目が引き寄せられたものです。
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