アトピーで悩むナースのスキンケア・2
日常の自己管理はどうしてますか?—手と腕の手入れ
鶴田 明美
1
,
野村 明美
1
1横浜市立大学看護短期大学部
pp.146-149
発行日 2004年2月25日
Published Date 2004/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200165
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アトピーであることを知るまで
私は,看護学生になって初めて寮生活を体験しました.その頃の私の一番の悩みは手荒れでした.高校生までの私は,学校での勉強と部活(部活に夢中でした)に集中する毎日で,水仕事などは母親に完全に依存していました.ところが,寮生活を送ることになって,洗濯,毎食後の食器洗いなどを自分でしなくてはならない状況を迎え,手荒れが気になり始めました.さらに臨地実習も重なり,日に日にひどくなっていきました.
初めに,指先に痒みを伴うようになりました.掻いていると薄皮がむけ,それが指先から手の平に広がっていきました.しかし,ただの手荒れだと思っていたので,それからも素手で洗濯や食器洗いをしていました.実習では,ベースンに入った赤い液体(おそらくヒビテングルコネートアルコールの希釈液)に手を浸けて消毒をしていました.ハンドクリームで対処していましたがさほど効果がなく,やがて指先が発赤し,ヒリヒリするようになりました.
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