連載 アトピーで悩むナースのスキンケア・5
日常の自己管理はどうしていますか④―睡眠
鶴田 明美
1
,
野村 明美
2
1前横浜市立大学看護短期大学部
2横浜市立大学看護短期大学部
pp.412-415
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100408
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今回は睡眠についてです。
3交替勤務をしていた頃の勤務別の睡眠パターンを表にしてみました(表1)。睡眠時間帯も睡眠時間も不規則であることがわかります。日勤のときだけはサーカディアンリズムにそって睡眠が取れています。しかし,おかしなことに日勤が3日以上も続くとかえって睡眠不足に陥り,早く夜勤にならないものかと思っていました。
人の睡眠調節には協調的で相補的なサーカディアンリズムとホメオスタシスの2つの基本法則があるといわれています。サーカディアンリズムはよく知られていますが,一方ホメオスタシスは,断眠で生じた眠りの損失分を深い眠りで補うというものだといわれています。つまり,睡眠不足を眠りの質(深い眠り)で補うのです。私の場合,日勤のときはサーカディアンリズムに沿った眠りをし,夜勤のときはホメオスタシスに沿う眠りをしていたことがわかりました。一見不規則な睡眠パターンにみえますが,その不規則さが逆に規則的なものとなり,2つの法則がうまく働き一定の睡眠が確保されていたのだと思います。ですから睡眠時間帯や睡眠時間が不規則であっても,そのことが原因でアレルギー症状が出現するということはなく,アレルギー症状が出現することで睡眠が障害されることがほとんどだったのです。
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