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書評 ─『看護の教育・実践にいかすリフレクション─豊かな看護を拓く鍵』─実践の学としての礎を創る1冊
前川 幸子
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1甲南女子大学看護リハビリテーション学部
pp.253
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200127
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看護教育や臨床看護の現場で,「リフレクション」という言葉が交差するようになった。私たち教員は,リフレクションが有意義であることは知っているが,そもそもリフレクションとは一体何であるのか,という根源的な問いを抱きつつそれを実践していることが多い。本書は,これらの問いに応えてくれる一冊であり,リフレクションの理論編と実践編の構成は,概念的で具体性に富んだ内容になっている。とりわけ著者らの経験に基づく実践編は目を見張るものがあり,リフレクション学習の多様さ,奥深さを実感することで,リフレクションという教育方法のヒントが得られるに違いない。
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