焦点 第103回看護師国家試験 解説
第103回看護師国家試験の傾向を読む
糸賀 暢子
1
1あじさい看護福祉専門学校
pp.602-607
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102751
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第103回国試の概観
厚生労働省は,第103回看護師国家試験の合格発表を2014(平成26)年3月25日,追加試験の合格発表を3月29日に行った(表1)。合格基準によると,必須問題は例年と変更なく40点以上/50点であった。一般問題は2月16日実施が167点以上/250点,3月19日追加試験が164点/248点だった。追加試験で採点除外問題が1問,試験会場の1教室で試験終了時間の5分前に答案用紙を回収するという事案の発生により,当該教室の受験生には一律加点の措置がとられた(表2)。合格率は,3年ぶりに80%台となった昨年に引き続いて,今年度も89.6%(新卒者95.1%,既卒者42.5%,EPA10.6%)だった。合格者数は5万3495人となり,10年前(2004年第93回)と比べ119%で,過去最高となった。
合格率を見ると,基準を3点下げても2月16日が89.8%(新卒者95.2%),3月19日追加試験が71.3%(新卒者86.0%)と,18.5%(新卒者5.6%)低い結果となった(http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/siken05-02/dl/kangoshi_jyoukyou.pdf)。
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