特集 助産師教育の現状と課題
大学院での助産師教育の意義
北川 眞理子
1
1名古屋市立大学看護学部
pp.1003-1009
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102552
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大学院で養成される高度専門職業人の特質
わが国の大学院での助産師教育は,2004(平成16)年に天使大学大学院が専門職大学院学位課程を設置し,翌年には修士課程に聖路加看護大学大学院,国際医療福祉大学大学院(2006年),日本赤十字看護大学大学院(2007年),東京女子医科大学大学院(2008年)と,私立大学がさきがけて設置した。本学,名古屋市立大学大学院(2008年)は国公立大学で初めて助産師教育を大学院での教育へと移した大学である。助産師教育を大学院教育に設置した大学数(文部科学省,2013(平成25)年5月1日現在)は,22校の大学院修士課程と1校の専門職大学院である。
大学院での専門職業人の養成については,高度なレベルが求められる。大学院での助産師教育を設置する際に,必ず問われることは,指定規則に示されている内容に関しては大学院以外の助産師養成所でも教育がなされている,どこをとって「高度」であるのか,ということである。
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