特集 2014年の国試に向けてできること
第102回看護師国家試験の東京アカデミーのデータ分析―専任教員ができる国試対策へのヒント
前川 玉緒
1
1東京アカデミー横浜校
pp.818-823
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102508
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はじめに
東京アカデミーでは,看護師国家試験対策として,受験生の半数以上が受験する模擬試験の実施や,通年の通学コース,長期休暇や直前の時期の短期講習,学校での出張講義,低学力層対象のクラスや教員向けのセミナー,学生向け・既卒者向けのガイダンスなどを実施している。そして模試実施のシステムを使い,毎年1万人以上の学生と多くの学校の協力を得て,本試験の平均点や各問題の正答率などを出し分析を行っている。
また,筆者自身は平日の昼間の通学コース,すなわち主に国試浪人生対象の授業や低学力層対象の講座を担当している。そのため,どのような学習のつまずきがあるから不合格したのか,どのような力をつけて合格していくのかを毎年近くで見ている。これらのことから,ここでは第102回看護師国家試験(以下,102回)の本試験の分析を,「どうして合格できなかったのか,どう不合格なのか」を中心に述べていく,そこから養成施設の教員ができる国試対策のヒントとなるようなことをお伝えできればと考える。
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