連載 我らカルガモ! 育児学生日記・6
子どもの病気から「学ぶ」
鳴島 美智子
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.445
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102406
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子ども(娘)の病気といえば,昨年4月の保育園入園以降,素晴らしいというほかないくらいの頻度でもらってくる細菌とウイルスにより,切りたくても切れないものとなっています。そんななか,今だから話せる「親としては真っ青,でも看護学生としてはちょっとお得だった出来事」がありました。
“その日”は夫からの着信が10件,留守録が3件,メールが2件と,初めての「非常事態」を知らせる携帯画面に,凍りついたのを覚えています。そこには「娘が痙攣を起こして救急車で運ばれた」とありました。こういうとき,看護師を志しているのだから冷静に……と思えるカルガモさんはどのくらいいるでしょう? 私は無理でした。ただ慌てる普通の母親でした。学校から病院に駆けつけたものの,「処置中」と言われ,なかなか娘に会わせてもらえません。思わず「私は看護学生ですから処置中でも大丈夫です」とわけのわからないことを言いそうになり,夫に止められました。今では笑えますが,当時はなりふり構っていられなかったのです。
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