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書評 ―『日本近現代医学人名事典』―人から人に伝えられた145年の医療史を紡ぎ,未来へ
芳賀 佐和子
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1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.441
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102402
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明治から平成へと移り変わった時代のなかで,医学・医療の進歩は目覚ましいものがあります。そしてそこには先人の業績を引き継ぎ,さらに発展させてきた人々の足跡があります。
最近,精神科医の森田正馬の手になる『根岸病院看護法』について調べています。この本は明治41年に著わされたものです。本の内容は,看護法一般を述べ,そのうえで精神病者の看護の要点が著わされています。わが国最初の精神科看護書は明治34年に榊保三郎の書いた『癩狂院における精神病看護学』であり,その後明治35年に門脇真枝著,片山国嘉閲『精神病看護学』,明治41年に清水耕一著,二宮昌平編,呉秀三,田沢秀四郎閲『新選看護学』があります。
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