書評
日本近現代医学人名事典【1868-2011】
早石 修
1
1大阪バイオサイエンス研究所
pp.583
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104688
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本書は,1868(明治元)年3月に明治政府が欧米医学を公式に採用して以来,2011(平成23)年末までに物故された医療関係者で,特にわが国の医学・医療の発展に貢献された3,762名を選んで,物語風に記録されたユニークな人名事典であります。何分にも膨大な内容であり,私自身,生化学という限られた基礎医学が専攻分野なので,医学・医療全体の問題を議論したり,評価することには必ずしも適任ではありません。それでもまず本書を通読して,最も重要な“人選”がきわめて公正で妥当であるという印象を受けました。
次に個々の記載について,個人的に親しかった方々について詳しく調べました。いずれもおおむね正確な情報に基づいており,しかも専門的な記述以外に本人の性格,趣味,交際,家族など私的な紹介も多く,読み物としても興味深いものでした。以下,幾人かを収載人物の例として挙げます(敬称略)。
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