特別記事 書いて深まる看護観(2)─エッセイを書くことで心が豊かになる
学生の生の言葉を大切に
朝倉 真弓
1
1横浜市病院協会看護専門学校
pp.215
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102341
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実習記録からこぼれ落ちる学生の思い
「実習で,一番苦手なものはなんですか?」
このように問うと,ほとんどの学生が「実習記録」と答えるでしょう。しかし,実習記録は学生の思考を示すものであるためとても重要です。実習記録にはルールがありますが,ルールがわかれば書けるかというと,そうではありません。看護の根拠を示すもので,専門的な知識が必要となるからです。そのため,学生は,ルールのなかで自身の知識不足を痛感することもあるのではないでしょうか。また,学生はタイムリーに看護過程を展開できないことが多いため,実習が終了するころには記録を終わらせることのみに集中してしまうこともあるのではないでしょうか。これでは,学生は実習記録が嫌いになるだけです。
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