第2特集 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
仲良く手をとれるその日まで
和田 彩香
1
1加茂暁星高等学校衛生看護科
pp.634
発行日 2011年8月25日
Published Date 2011/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101837
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- 文献概要
私と看護はあまり仲が良くありません。なぜなら,私自身が看護を好きではないからです。
看護科のある高校に入学して丸2年が経ちます。これからさらに専門的な内容を学んでいくというのに,実は「もう限界なのではないか」と思ったりしています。友達との会話など,日常生活のなかでは何をそんなに話すことがあるのかというほど,ポンポン話題が出てくるというのに,身体の名称やその働き,看護の手順やその根拠など,専門的なことは,実際に習った半分も頭に残っていないと思います。そして,実習の時には,コミュニケーションをとることがとても難しく感じられ,私は人と関わることが少し苦手だということがわかり,さらに看護が好きではなくなりました。
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