特集 チーム医療を培うIPE
扉
pp.419
発行日 2011年6月25日
Published Date 2011/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101769
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医療は,それぞれの専門職が参加する「チーム」で取り組むもの。その中心は,患者。21世紀にスタンダードとなった大前提です。看護界に専門職連携教育(Interprofessional Education;IPE)の概念が紹介されてから15年が経ちましたが,ただその具体的な連携法を学生が学ぶ機会はまだまだ少ないのが現状です。それでも,“鉄は熱いうちに叩け”――医療者の基盤づくりは,基礎教育から始めるほかありません。「IPEがチーム医療を培う」のではなく,臨床現場の要請が,学校機関に及んでいるのが現在の流れです。
看護職が他職種と協働する基盤になる資質は,自らを知ることで,それを他者に伝えられるコミュニケーション能力がカギです。薄井坦子さんが50年前に模索された「看護って何だろう」を問う道のりが,現代の皆さんにも最初の道標になるのではないでしょうか。
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