連載 学生の目 教員のまなざし・5
こちら災害現場です。
田邉 三千世
1,2
1神奈川県保健福祉局地域保健福祉部保健福祉人材課
2前神奈川県立よこはま看護専門学校
pp.335
発行日 2011年5月25日
Published Date 2011/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101744
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「歩けますか?」「歩けるって。じゃ‘緑’だ」。オイオイ歩けるという返事だけで判断していいのか? 頭部から出血しているし,意識はあるのか? 呼吸はしているのか? との問いに「脈を取ります」と答えたものの,橈骨動脈に親指を当てたり,3本の指を直角に当てたり。1年前に学んだバイタルサイン技術はどこへ行ったのか……。まず気道の確保をと指示すると,今度は顔を見合わせ「どうするんだっけ……?」。リセットを繰り返しながら,学生は知識や技術を統合していく。それが統合分野の災害看護の授業。
そこに報道記者登場。聞けば「○ジテレビです」と。ケーブルTVや地方局ではないらしい。「現場は混乱しています!」と絶叫し,こうゆう場面ではノッてくる。
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