特集 生活機能・目標志向からみた老年看護
扉
pp.849
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101574
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超高齢社会が到来した現代日本。看護界の大きなリソースが老年に注がれる時代が始まっています。高齢者のケアと,一般的な看護対象者へのそれとはニーズが大きく違うこと――いわゆる「生活者」としての老年を捉えるのに,従来の看護過程の中心であった「問題解決型思考」の限界を超え,「目標志向型思考」はじめ「病態・生活機能関連図」といった新たな看護展開の導入を提案した『生活機能からみた 老年看護過程+病態・生活機能関連図』(2008年小社刊)は,全国の読者の熱い支持を得ました。
ここでいう“目標志向型思考”の「目標」とは,看護する側の目標ではなく,患者そのひと“からみた”そのあるべき姿であること。老年にとどまらない,クライエント中心の看護をもたらす新潮流への理解を深めるため,本特集と教科書『老年看護学』(系統看護学講座)と,実習ガイド・サブテキストとしての『老年看護過程』。三位一体でぜひご覧ください。
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