Scramble Zone
アメリカで過ごしたVisiting Scholarの日々を振り返って―医療チームの専門分化と協働の現場から
吉川 彰二
1
1大阪府立大学看護学部小児看護学
pp.583-585
発行日 2010年7月25日
Published Date 2010/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101503
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はじめに
私は,昨年3月から9月までの半年間,イリノイ大学看護学部でVisiting Scholarとしての研究・研修生活を送りました。その時の経験は,本誌「Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る」欄でお伝えしました1)。そこでは,慢性疾患の子どもの(学校)生活を理解し,彼らへのサポートのあり方を考えるためには,人種や文化,経済といった,子どもと家族の暮らしているアメリカ社会,および各々の地域のもっている背景と社会・教育システムを理解することが非常に大切になるということを述べました。今回は,その後段にあたる実地編として,同研究研修期間に訪れた,シカゴの小児病院とカナダ・トロント小児病院での経験をご紹介します。
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