特集 看護教育の臨床への継続―神奈川県の教育研修から考える
人が育つ,人を育てるとはどのようなことなのか―教育的なかかわりの本質を考える
目黒 悟
1
1藤沢市教育文化センター
pp.204-209
発行日 2010年3月25日
Published Date 2010/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101421
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どうして新人は辞めるのか
今回の特集で取り上げられている,神奈川県主催の「新人看護職員と新人教育担当者に教育的支援をする研修会」に,県の担当者とともに研修全体の企画・運営を統括するコーディネーターの一人としてかかわらせていただいて,早いもので3年が経とうとしている。
今でこそ本研修会の特色とも言える,「新人看護職員と新人教育担当者を同時に受講対象とし,講師として,臨床から教育担当経験者のみならず,看護師養成機関から看護教員を同時に招聘する」という企画も,初年度はさらに,講師から選ばれたファシリテーターなる役割も別に存在し,加えて県の担当者やコーディネーターが混在する,こうして書いていてもややこしい,なんとも役割分担の難解な研修会であった。正直なところ,当初コーディネーターにとのお話をいただいたときに,いささか腰が引けていたのも,そのようなややこしさがあった(研修会の名称もしっくりこなかった)からである。
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