連載 誌上FD 自己決定できる「女性」を育てる 気づきと目覚めのジェンダー教育・1【新連載】
ウルサイ“目覚まし時計”になる―連載開始にあたって
沼崎 一郎
1
1東北大学大学院文学研究科
pp.58-62
発行日 2010年1月25日
Published Date 2010/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101385
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ごあいさつ
●「女性」の「 」は気にせずに
これから,若い女子学生(そして男子学生)を対象としたジェンダー教育の組み立て方について,読者の皆さんとご一緒に考えていきたいと思います。単なるリップサービスではなく,本当に「皆さんと一緒に」考えたいと思っておりますので,ご質問やご意見を電子メールで私宛てに直接お寄せください。可能な限り,連載のなかでお答えして参ります。
タイトルにあるように,目的は自己決定できる「女性」を育てることです。え? 今時の若い学生なら,自由に生きているんじゃないの? 教師の言うことなんか聞かないし,勝手気ままに学生生活を楽しんでいるでしょう? そう思われるかもしれません。ところがどっこい,自己決定のできない学生が多いのです。特に,女性の場合には。それも,責任感や義務感の強い女性ほど。なぜそうなのかは,これからゆっくり解き明かしていきましょう。とにかく自己決定できない学生が多いので,そしてそれゆえにジェンダーにまつわる問題に巻き込まれることが多いので,自己決定できるように育てることが目標となります。なお,「女性」に付けられたカッコの意味は,おいおい明らかになりますので,しばらくは気にせず,お付き合いください。
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