連載 教育の地平線・11
―「ワークライフバランスを考慮して,女性が『独り立ち』できる年齢としての28歳をイメージしています」―28歳で輝くための「28プロジェクト」を推進 漆 紫穂子さん
本誌編集室
pp.1055-1059
発行日 2009年12月25日
Published Date 2009/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101352
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大人がつくる,子どもたちを能動的にする環境
──品川女子学院は,生徒のやる気を引き出すという教育姿勢が重視されていることで有名ですが,中学生と高校生という一番多感な時期に,生徒のやる気が一番出るのはどういう方策をとったときでしょうか。
漆 やる気を引き出すというより,当校では「能動的」という言葉を使っていまして,子どもたちが自ら考えて動くことができるような環境をつくることを大事にしています。よく親御さんから「うちの子はやる気がなくて,どうしたらいいんでしょう」と相談されますが,「本当に朝から晩まで365日,やる気がありませんか」と聞くと,「いや,クラブではやる気満々です」とか「好きなことは,親が言わなくてもやります」というような答えが返ってきます。
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