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ドイツの看護教育の概要―実践家教育への示唆
樽井 正義
1
,
山下 香枝子
2
,
野末 聖香
2
1慶應義塾大学文学部
2慶應義塾大学看護医療学部
pp.1106-1111
発行日 2009年12月25日
Published Date 2009/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101363
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人が生活しているところならどこにでも,医療,そして看護と呼ばれる活動がある。健康に生きたいと願い,病気に対処しようと望むかぎり,だれもが医療と看護を必要としている。それでは医療や看護はどこでも同じなのかと言えば,多くは共通していても,やはりときとところにより違いもあるようだ。
看護について言えば,日本に多少とも知られているのはアメリカやイギリスなど英語圏の看護だろう。その他の地域については,余りに情報が少ない。しかし,看護職の専門化の動きが世界的に加速するなか,基礎教育終了後の継続教育,高度実践家教育の方法や内容については国や地域による違いが認められる。
ここでは,実践を重んじるドイツの看護の制度,とくにその教育がどのように行われているのかを紹介し,日本での卒後教育,高度実践家教育のシステムを発展させていくうえで参考になると思われることを指摘したい。
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