連載 始めようがん患者のためのグループ療法 ファシリテーターナースへの道・6
グループ療法参加者の変化(2)
中條 雅美
1
1福岡県立大学看護学部
pp.974-977
発行日 2008年10月25日
Published Date 2008/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101048
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今回は,事例を通して参加者が実際どのように変化していくのかを例示して具体的に説明する。ファシリテーターを務めるには,参加者がどのように変化するのかを見通しながらサポートをしていく必要がある。
前回にも示した図は,「がんを知って歩む会広島」で平成12年に調査した,4人の各参加者のグループ療法参加中の療養態度の変化である1)。
「(1)今の生活を守る」「(2)精一杯さを認める」「(3)ありのままの自分を見出す」「(4)ありのままの自分で生きていく」の4段階の変化があることがわかった。これは,本連載で主に扱う全6回のプログラムからの分析結果ではなく,上記プログラムからの分析結果であるため,全4回のセッションでの参加者の変化を示している。本稿では4人の参加者のうち,Dさんとの関わりに焦点を当てて経時的に述べる。
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