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学内サークル「FUN3」を立ち上げて―神戸市看護大学編入生の「看護を語る会」
中村 朋代
1
,
今岡 まなみ
1
,
沖津 香苗
1
,
大槻 美晴
1
,
山尾 美希
1
,
細見 裕久子
1
,
鈴木 智子
1
,
長尾 綾子
1
,
井内 淳子
1
,
行年 実香
1
,
河野 由枝
1
1神戸市看護大学(当時)
pp.534-537
発行日 2008年6月25日
Published Date 2008/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100943
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サークルの立ち上げ
それは,大学3年次の選択教科である「看護教育制度」の授業で話し合いたいテーマを出し合っていたときのこと。臨床経験のある編入生より「新人の離職を防ぐにはどうしたらいいか」というものが提案された。しかし,臨床経験のない在来生と経験者の編入生で構成されている授業では取り上げにくいテーマであり,結論として他のテーマが優先された。が,その後,どうしても話し合いたいという思いは消えず,深く話し合う場を持つために,臨床経験のある編入生7名が学生委員会に「団体結成承認願」の申請をしてサークル「FUN3」を立ち上げ,2006(平成18)年8月21日,活動を開始した。サークルの目的は,「看護職として働き,学び続けるためには,どうすればよいかを語り合う場を提供する」とした。
本学は3年次編入制度があり,1学年40名の編入生を受け入れているが,そのうち臨床経験年数3年以上を対象とする社会人枠を15名設けている。そのため,さまざまな経験を持つ幅広い年齢層の看護職が全国から集まっている。
2008(平成20)年2月現在のサークルメンバーは18名で,臨床経験年数は,0~17年である。一般病棟,3次救命救急センター,ICU,NICU,血液浄化センター,診療所,企業診療所,治験コーディネーターなど経歴は多岐にわたる。メンバーには,アルバイトとして病院勤務を続けている人が多く,中には子育てをしている人,通学に片道2時間半をかけている人もいる。
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