連載 私の一冊・30
がんになったホスピス医の心の記録
東嶋 和子
pp.938-939
発行日 2007年10月25日
Published Date 2007/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100798
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- 文献概要
腎臓がんになったホスピス医
日本人の2人に1人はがんにかかり,がんにかかった人の2人に1人は亡くなる時代。がんはだれにも身近な病気となった。しかし,治癒率が高くなったとはいえ,不幸にも手遅れの状態で見つかることもある。がんはいまだ,やっかいな病気なのだ。
「がんを治す医療には限界があるが,どのような生き方をするかについては自由であり,限界はない」と,著者はいう。
本書は,かねてがん患者にそう伝えてきたホスピス医が腎臓がんになり,あらためて「死をおそれないで生きる」ことの意味を見つめなおした心の記録である。
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